◆ 第三楽章 ◆

- 第二楽節 -

冒険者達へ

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過去からの贈り物

 
キッド 畜生が!!

ラゴ さあ、終わりだ。…いや、私にとっては始まりか。
…全力を出すまでも無く倒すことができて、感謝してるよ…

キッド …思い通りには絶対させないぞ…

ラゴ …何か言っておくことはあるか…

シューズ …。

キッド 絶対倒してやる…

GM ポケットのなかでもぞもぞと動く…

シューズ ん…

GM オペルがあくびをしながら這い出してくる…君のことなど目に入らないように、ラゴの方に歩いていきます。 そして、彼を下から、ぐっと見上げて…

オペル 星は、あなたを、今、『この瞬間』から放逐します…

GM で、まばゆいばかりの光を放つ…

シューズ&キッド オペル…?

GM で、ラゴがその光に包まれて…

ラゴ な! 何だと!!…

GM 驚きの声を上げ…光と共に消えてしまいます。…残るのはオペルだけ。

シューズ オペル…

キッド オペルぅぅ!!

GM 立ち上がります…

オペル あ…大丈夫です。
…ラゴを時の彼方…未来に追放しました… しかし…あらゆるエネルギーは物理学上で…そう、例えば熱量ですが…エネルギーは均衡を保たなければなりません…『ラゴが存在しない』ということで崩れる均衡は…宇宙そのものを危険にさらしてしまいます。 
現在、地球のエナジーをオーバーロードさせて、その均衡を支えていますが…限界があります。…永遠の彼方に送ってしまえれば良かったのですが…

一同 …

オペル ラゴは、現在から7日後の未来にいます…

キッド わかった…

オペル こうなった以上、既に成体であった彼が身を潜めておく必要はありません。全力で私たちを…地球の全てを喰らいに来るでしょう…そして……ドゥーベ……

GM なにか、不吉な予感に考え込む感じ。 と、歩きながら君たちの体に触れていきます。オペルから、ちょっと神々しい雰囲気が放たれているのですが…手を触れるごとに、君らの負傷が治って行く…

オペル ドゥーベは、一体なにを考えているのか…なにか、恐ろしいことが起こりつつあるような気がしてなりません …おそらく…消えた少女達はドゥーベの手にあるでしょう…

キッド わかったよ…何とかする…

オペル 7日後まで…ラゴが再び現れる、7日後までに、スターライトポールの力を己のものとしてください …それ以外に、あなた方が…この星が助かる希望はありません…

GM この辺から…オペルの体は光に包まれ始めるのですが… また、ほにゃ…っていういつも通りの笑顔を浮かべて…

オペル ねえ、シューズ…オペルに会いに来て…待ってるよ…

シューズ うん…

GM で、光の粒子になって消えていきます… 
 
キッド …オペル…おれ達はもう会えないのか…?

ハリー モノにしろ…シューズ!

コメット博士 オペル君…これは、わたしも頑張らねばいかんね…

ハリー 期待してますよ。

コメット博士 …これは、オペル君に悪いが、言わなければならんね… 
最近、<テレパシー>で、オペル君が、わたしに色々と教えをくれていたのだよ…わかってたかね?

キッド いいえ。

コメット博士 …そうだろう…オペル君が、秘密にしてくれと言っていたからね…しかし、君たちにも言っておくべきだろう。
いいかね!良く聞いてくれたまえ!

一同 はい。

コメット博士 ソーサーヒル頂上の、1体ずつのハザードの落ちた穴であるらしい…穴の位置は覚えているかね?

ハリー はい、覚えています。

コメット博士 大きい穴が3。小さい穴が6。君達の倒したハザードの数を合計してみる。
 …残りは…大きな穴に当たる3体だ。…ドゥーベ…ラゴ……そして…

ハリー あとひとつ…

キッド それじゃあ、数が合わない…

ハリー …あとひとつかよ…

コメット博士 それと、聞いてくれ…彼らのなかにも3つの勢力があるらしい。 
その、一方のリーダーに当たるのが、例のラゴ…そして…もう一方は…ドゥーベ。…もう一つの勢力は…オペル君も、語ってくれなかったのだが…。 
そして、ここが最も重要だ、シューズくん!

シューズ はい。

コメット博士 君が、『この星と、真にひとつになること』が、彼らを撃退する唯一の方法であるらしい。

シューズ …そうか…

コメット博士 しかし、迂闊だった。…プリッツ君がまさか、成体に憑かれていたとは…。 
思えば、以前採取したサンプルも、故意に始末したんだろうね。

キッド …それで今回のあの2匹か…

コメット博士 …まさか…片方のゾンビみたいなのは、あのサンプルだったのでは…いや! そんな…しかし、そう考えると、オペル君の話とつじつまが… 
いや!…いいかね!? あの、『ラゴ』という個体は「死人返し」という能力を持っているらしい! 
力と能力をそのままに…意志の無い躯が立ち上がる…ラゴを倒さぬ限り…

ハリー 全部生き返ってくる…7日後はおわりか…

コメット博士 ドゥーベも見つけなければ。…今更だが…いや、今更だからこそ!レーダーが必要なのに… もう何でもいい!奴らの詳細な生体データの取れる物質があれば!!

キッド …

GM と、考え込んでるキッド君。思い出の引き出しが開くよ…

キッド …ぴん…

GM さあ、判定してみよう! 思い出の引き出しはちゃんと開くか…

一同 はー!!…

シューズ これぞキッドの真骨頂。

キッド ウィズダム。

GM おばあちゃんへの思いを込めて…

キッド カーボスター…バルゴのお守り…

ハリー シルバー…

シューズ 判定値いくつ?

キッド 11。

GM これはもう。

キッド こい!!・・よし!成功!!

GM おばあちゃんがほほえみます…

おばあちゃん ほら、本当に困ったときは下を見ちゃだめ…ほらほら…上を向いて深呼吸…
ほら、大丈夫…さあ、前を見て…

キッド …

GM と、そこには、作り物の星座が…

キッド おおいぬ座…

GM おおいぬ座の、星の1個が欠けている。

キッド あれが、オオイヌαだ!!

GM そこには、焼き焦がすもの…と、ふってあります。

キッド 走り出す…

コメット博士 ど、どうしたのかね!!

キッド ポケットから金属片を出しながら…

GM 博士がそれを見て…

コメット博士 あれ?

キッド どこか、あそこに上れるところは!!

コメット博士 そ、それは、ずっと前になくなっちゃったんだよ!?何でそれを君がもってるのかね?!!

キッド ばあちゃんの形見なんだよ!

コメット博士 …ん?…ああ?…あ、ハリー君かシューズ君! そこにある椅子を持ってきてくれんかね!

シューズ は、はい。

キッド かちゃ…

GM と、そこの天井板が…ミシ…パキッ…と、とれます。
…そこに、小さなレンガをひとつはずしたようなスペースが。

キッド はー…

GM …中に何か入っていますよ…

キッド これは…

GM ペンダント…ロケットみたいですね。

キッド …かちゃ…

GM 開けてみると、コロコロっと、石が落ちてきます。 …そして、ロケットの中には、ちぎれた写真のもう片方…どこか夢見がちな…でも、どこか輝くような瞳をもった、研究者風の青年の写真が。

キッド …だれ…? …やっぱり?

GM まぶしく笑っている…面影はあります。

キッド …うおー…うおぉ…

GM ロケットのフタの裏側には、何か文字が書かれていますね。

キッド なになに?

GM 『宝物を、二人の冒険者達へ』

キッド …かっこいい…

GM で、博士が歩いてきて…転がった石ころを見てるんですね。

コメット博士 これは…

ハリー 何の石ですか?

コメット博士 え…?

キッド これを見て!

コメット博士 …懐かしいねえ…そうか、君は、あの人の孫だったのか…な、なんだか混乱しているよ。

キッド うん。

コメット博士 …ああ、この石っころはね、2人で、ソーサーヒルを「探検」なんて言って、散策している時にね、時々、穴が開いてる所があるだろ? そこに二人して落っこちちゃってね…で、穴の中で拾ったものだったんだけどねえ…。

キッド ソーサーヒル? 穴の中で?

コメット博士 ただの石ころなのに、あのひとは…大切にとっておいてくれたんだねえ。

キッド …ぁ!

コメット博士 ん?

キッド 博士…これでわかるかもしれない! これ、ソーサーヒルの流星だよ!

コメット博士 …そんな、まさか…

キッド 絶対! 調べてみてよ! これで奴らが探せる!

コメット博士 …いや…そうか…ソーサーヒルの流星が、彼らの成体が纏う外骨格のような物だとすれば…符合する…正しい…なんてことだ、間違いない…間違いないぞ!!

キッド じゃあ…いけるよ博士!!

コメット博士 そうだよ! 何で気が付かなかったんだ!!
…そうだ…そうだね…何か希望が見えてきたぞ…

キッド よし!…じゃあ、じゃあ…すぐにやろう…

コメット博士 そうだね…いや! 1日だけ時間をくれないか? その1日で、わたしはレーダーを完成させてみせる!

GM と、一気にまじめな顔に戻って、部屋から出ていく。

コメット博士 ちょっとついてきてくれたまえ! その1日で、君達は準備をしてくれないか? 
…いいかね、整理しよう。君たちには2つの選択肢がある。
まず1つは、ドゥーベを探し出すこと。もう1つは、ソーサーヒルに向かうことだ。

3人 …。

コメット博士 ソーサーヒルにはオペル君が待っている。
こちらは、どれほどの時間がかかるかわからないね。

ハリー うん。

コメット博士 そして、ドゥーベ。
ドゥーベは手強いかもしれんが、少女達の身の安全は、なによりも重要だね。

キッド うん。

コメット博士 どちらを選ぶかは君達次第だ。…どちらを選ぶにせよ、私ができる忠告はひとつ… 
君達はこれから、よほどのことがない限り、離ればなれになってはいけない。
それから、家族の元に戻っておあげ…なぜかは…わかるだろ?

GM プラネタリウムを出た、博士の部屋の前で、ドアの隙間から見えるパナップさんを見る…

一同 …

コメット博士 これから7日間は、この研究所に泊まるといい。よいかね?

キッド うん。

コメット博士 後始末はしておく。君達は町に戻って、準備と、どうするかを決めてきたまえ。

キッド はい!

ハリー …

GM 博士はかすかーに…懐かしげにその石を大切そうに研究室の方に持って行くんですが…
さて!君たちは?

キッド ソーサーヒルは絶対条件だから…やらないわけには…

GM ドゥーベもだけどね。ソーサーヒルで7日かかってはたまらん。

ハリー それはシューズ次第だな…

GM だね。

ハリー オレ的には、ドゥーベ。

シューズ おれ…スターライトポール。

GM おっと!…

ハリー キッドは…?

キッド …

メリッサ その…ジュディさんて人は…心配じゃ、ないんですか…?

シューズ 心配だけど…ジュディのことは、君たち二人に完全に任す。

ハリー むりだって…別れちゃだめだって。

シューズ できないのかな…

ハリー 離れられない。シューズ次第で早く終わるし、遅いかもしれない。
確かに…スターライトポールを先に終わらせて、すぐにいけばいいんだけど…逆に、集中できないんじゃないの? 気になって…

GM ただし、スターライトポールの力を得ずにドゥーベに勝てるかどうか微妙だけどね。 
今回ラゴに徹底的に叩きのめされた身としては。

ハリー まあね…

キッド こう言うときに下を向いてはいけないんだ…ジュディ達を捜そう!! 
ジュディがそばにいた方がいいだろ…?

シューズ …3日…

ハリー ドゥーベに3日?

シューズ 3日で解決だろ!

ハリー いいよ!

キッド よし! 大丈夫、レーダーもできるんだ!

GM レーダーは完成します。博士が本気で、まじめにやってる以上、絶対完成するでしょう。

ハリー ドゥーベはメルとかマルスの力を借りればすぐに倒せる!

GM そうだね。

シューズ 総出力だな。

GM それで決定?

ハリー シューズ次第…

メリッサ 7日間も家族の元を離れるのですから…その話も家族にした方が…

ハリー そうだね。

キッド それも準備のうちだね…

シューズ あと、6日しかない。

GM 11月の8日に現れるんだね。

ハリー 決戦は8日か…

シューズ 3日かけられないな…1日だな…

ハリー そうだね。

シューズ それで行こう。  

GM 記録しておこう。奇しくも、ラゴが7日後の未来にとばされたのは11月1日の正午。
8日の12:00にラゴは再び…

ハリー さてと…じゃあ、みんなでパッパとドゥーベを捜して…みんな力を合わせていこう。

ヴィー そうだね! がんばりましょう。

GM と、いつのまにいたのかヴィー。

ハリー ヴィーも協力してよ…

シューズ みんなで協力すればね…こんなに集まったことだし。

ヴィー うん。

キッド できる!

シューズ やろう!

GM と、準備をするために帰ると…。ここで裏情報です。これから、長くなるであろう家族とのお別れは次回へ持ち越します。

キッド お!考えておけってことだな。

GM ええ(笑)。…かっこよく、素敵に、美しく。それでいて…くどくない…そんなシーンを期待しております。そんなわけで… 

Cherish。 シリーズ「ボロ靴のマーチ」…

キッド ちょっとまった!

GM ?!

キッド
 …博士…

コメット博士 うん?

キッド 知ってるんだ…

コメット博士 君の、おばあさんのことかい?

キッド うん…

コメット博士 いたずら好きなひとでねえ。手の込んだ、宝捜しみたい だったろう? 
こっちに散々苦労させて、見つけてみたらただの石ころ、だものねえ。
はは…たまらないよねえ。…でも…

キッド 博士は、ばあちゃんと…

コメット博士 良くある話だよ。
若い研究者と、土地の娘が恋に落ちた …しかし、土地の娘は、一人娘だったってこともあってね…同じ土地の 婿をと望まれていた…それで、隕石の研究ために、期限付きでその地を 訪れた研究者の卵なんぞが、それに反対できるはずもない…娘は、近く に住む気持ちの良い若者と結ばれ…若者は師について…町を去ったと。

キッド うん。

コメット博士 …まあ、その若者は少しばかり執念深かったとみえて。師がその研究をあきらめても、自分は、またその町に戻って、研究を 続けたんだがね…。

キッド どうして?

コメット博士 …情けない話だが…罪滅ぼしの気持ちもあったのかも しれん…。

キッド そっか。…情けなくなんかないよ。

コメット博士 …その…キッド君。…君の、…おばあさんは…幸せそう だったかね?

キッド …うん。いつも笑ってたよ…

コメット博士 …そうか…

キッド あ、オオイヌのαは博士がもっていてよ…おれにはシルバーが あるしね。

コメット博士 そうかい…。じゃあ、研究にもどるよ。

キッド じゃあ…

 第3楽章「Home…and.Way」
第2楽節「冒険者達へ」

終わり。 

次回予告!

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