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まじょよったりはひがしより |
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沼の魔女 |
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| 【サヤの家】 サヤ というわけで。 「春さん、このページ見てみたいんだけど〜。教えて。」 WC いきなり夜に。 サヤ 「っていうか、見せて?」 WC 脅迫。 平太 (笑) 春乃助 「うん? いいよ、待っててね。」 …かちかち… 春乃助 「これでいいかい?」 サヤ どんなページ? WC 『都市伝説』とタイトルが打ってある、そっち系の総合情報ページですね。 色々な都市伝説のデータコンテンツと、同好の士へのリンクがたくさん。 サヤ 「最近へーたんの友達とか、こういうの興味あるんだって〜。」 春乃助 「へー。面白いなー。…ううん…犯罪を語る上では、こういう『うわさ』も無視できないからね…」 サヤ 「『沼の魔女』とか、『夕顔』とか出てくる話あるかな〜?」 春乃助 「まってね、ぬ・ま・の・ま・じょ、と。…検索では、ヒットしないね。ゆ・う・が・お、はどうかな…。」 サヤ 「今日、お買い物行ったときにそんな話聞いたんだけど。 詳しくはわかんなかったの。 春乃助 「…ううん、ないねえ。どんな話?」 サヤ 「えっと、きれいになりたいって思ってた女性が、沼のほとりに咲く夕顔に血を与え続けたんだって。」 春乃助 「ふぅん…今も昔も女性は女性…か。」 サヤ 「そうそう。で、その夕顔に美しさを閉じ込めて、また、他の醜い女性がその夕顔を食べたら、どんどん美しくなった〜とか。」 春乃助 「おお、カニバリズムだね。」 サヤ 「かにばりずむ??」 春乃助 「ああ、うん、原始宗教なんかでよくあるんだけどね。 例えば、足の悪いものは、他の動物の足を食べると、足が良くなる、とか…頭が良くなるには脳を食べるのが良い…とか。 」 サヤ 「うぅ。なんか想像しないようにしないとね…。」 春乃助 「とにかく、自分の体の欠けていたり、強くしたかったりする部分を、他の動物の同じ部分を食べることで補完しようって言う考え方。 この場合は、他人の『美しさ』を、『食べる』ことで自分のものにしたわけだろう? そういうモチーフの話かもね。食人とか。」 サヤ 「へ〜。そっか。じゃ、特に都市伝説ってわけでもないのかなぁ。」 春乃助 「都市伝説…というよりは、神話のようだね。 まあ、多かれ、都市伝説も都市を舞台にした神話なわけだけど。」 サヤ 「うんん〜。ちなみに「魔女」とかでも、それっぽい話って出てこない?」 春乃助 「魔女、ね…ま・じ・ょと…」 WC 凄いヒット件数… 春乃助 「ずいぶん多いね。これは、どうやって探そうか? …ちなみに、ぬ・ま、と。…こっちも多いなー。なになに…『河童淵』『死体の沈められた沼』…昔話と怪談のごった煮だなこりゃ。」 サヤ 「なんだろう? 『老婆』とかも多そうだよね。あきらめようかな〜。」 春乃助 「老婆か〜多そうだね。高速ばばぁ 高速道路を走る車のドライバーが、ふと窓の外を見ると、老婆と目が合う。 あわててよく見ると、その老婆は、なんと、時速100kmで走行する車に、二本の脚で併走していた… やはり様々なバリエーションを持つ都市伝説の1つであり、類似のものに「ジャンピングじじい」などがある。 、とか僕でも知ってるもんな。」 サヤ 「うん。そだよね。あとは…『4人の魔女』とかないよね?」 春乃助 「4人の魔女…ね。…おっと、1件ヒット。」 サヤ 「どんなの?」 春乃助 「 『赤い魔女・青い魔女・白い魔女・黒い魔女。 4人の魔女が、誰が一番優れているかを争った。 ある町で殺し合い、一人は首を飛ばされた。 西の町で殺し合い、一人は腹を割かれた。 あなたの町の中で見つかった女性の変死体。 それは魔女かもしれないのです…』 って、なんだこりゃ? 子供の作る怪談話みたいだな。オチもないし、文章もよく分からない。」 サヤ 「そだね…。沼とかは全然関係ないかぁ。」 春乃助 「だいたい、なんだい、この中途半端さは。 4人いて、3人死んで残りは一人、なら分かる。全滅でもまだ分かる。」 サヤ 「2人しか殺されてないね。」 春乃助 「そう。なぜ2人残すんだ? この話、ぜんぜん『終わってない』じゃないか。」 サヤ 「え? それはさ〜、まだ続くって事かな。」 春乃助 「まあ、そういうことなのかな。」 サヤ 「う〜〜〜〜〜〜〜〜ん。 そういえば、前に春さんが言ってた、女性の変死体の事件って解決した?」 春乃助 「変死体? ああ、どうなったんだろうな…」 サヤ 話それてきちゃった。完全に ミスディレクション ミステリなどで用いられる技法の1つ。 トリックを暴く為の情報を提示する際などに、「間違っているがたどり着きやすい解決」を示唆する情報をあえて混ぜ込むことで、読者(探偵役)を真相とは違った方向に導くこと。 にはまっているのかしら? わたし。 春乃助 「僕にはあまり関係のない案件だからね。」 サヤ 「そうだよね…。うん。わかった。ありがとうね〜。」 春乃助 「うん。」 サヤ 「もしまた気になることあったらお願いするね〜。」 春乃助 「そうだ、平太から何か聞いてないか?」 サヤ 「まだ、消息不明だって…。春さんはどう?」 春乃助 「そうか…こまったな。うーん、目撃証言が取れないんだよ。どうも、目立たない子だったみたいで。 習い事や塾なんかもやってないみたいで、大人との付き合いもないし。高校の、知人からしか追えない感じなんだよね。正直、平太が頼み、なんだよな。」 サヤ 「なるほどね。でも、高校の方も微妙みたいよ。ま、またへーたんにも聞いておくね。」 春乃助 「ああ、たのむよ…」 |
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