まじょよったりはひがしより

◆1話 ◆

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田口美紀

 
WC  どっち先?

平太 家が先かな

サヤ でいいの?公園先かと思った。

平太 家で臭いがついてモノがあれば、探索しやすくなる?

WC  そうだね。周囲に強いにおいのする物があったり、コンクリに詰められてたりしない限り、 近づけばわかるようにはなる。

平太 じゃあ、その家の臭いって奴は少しは覚えられると…

WC  本人の部屋で、本人の臭いが最も強くついた物を嗅げればね。

平太 それは難しいね〜 交渉だね〜

サヤ じゃ、家に先に行っても、あがらせてもらわないと駄目か。

WC  では、家の前、でよろしいか?

平太 おけー

サヤ ほーい

WC 生徒手帳に載っている住所に、表札に「田口」とついた家がある。ごく普通の一戸建てだ。
新築だろうか。少なくとも、世代を重ねた家、という雰囲気ではない。
この町はベッドタウン。周囲には、似たような規格で作られたおしゃれな家が立ち並んでいる。

サヤ この家周辺は変な気配?とかイヤな感じとかないんだよね。

WC 判定を。

平太 がんばれー

サヤ はーい。Aノーマル☆5…6なので、6+8=フィール14

平太 相変わらずすごいなw

WC リキは、何の警戒心もあらわさない。
サヤにも、何も感じられない。
(サヤのフィールはリキのフィールと連動してます。)

サヤ じゃあ、普通に家が並んでるだけだね〜

WC です。

サヤ 「この辺は、特に変な気配はないね。
…どうしよう。家に寄っていく?お母さんとかいるかわからないけど。」

平太 「おじさんから連絡してもらって、なにか臭いがついたモノを借りれないかな?

サヤ 「んー、そっか。聞いてみるよ。」
じゃあ、春さんに電話。

春乃助  「はい、どうした。サヤ?」

サヤ 「うん。今日ちょっと、リキの散歩がてら田口さんの家の近くにいるんだけど、何か美紀さんのものでも少し借りられないかな?」

春乃助  「ん?どうして?」

サヤ 「高校生との話題づくりに。」

春乃助  「は!?」

平太 (笑)

サヤ 「いや、近くに高校生のお子さんがいるお宅が引っ越してきたのよ。」

春乃助  「サヤ、それは依頼人の、しかも失踪者に頼むことじゃないだろう…
それこそ、平太にでも頼めば良いじゃないか。」

サヤ  「ん〜。いや。そうなんだけど。へーたん、男の子だし。」

平太  なんかすごい話になってるぞ(笑)

春乃助  「平太の友達とか、彼女とか…」

WC  サヤは、調査をしません。建前上は。
旦那には、こういうことに首を突っ込んでいることは内緒なので。

平太  そら、俺がむちゃを言ったか?(笑)

WC  実はそのとおりだが、考えなしに電話しちゃうほうも悪い。

平太  とっくにおじさんにばれてるような…

WC  そこはほら、春之助の「鈍い」設定が生きています。

平太  よかった(笑)

サヤ っていうか、依頼人の話を聞いている段階で、アウトだと思うのだが。

WC そこはそれ。

サヤ  「んじゃ、わかったよ。またね〜。」

WC  話を聞くだけなら、危険はない。

サヤ  「ごめんね。へーたん、だめだった♪」

平太  はい(笑)
「おれが行こうか?

サヤ  「ん〜。お願いしていいのかな? 完全にまきこんじゃってるけど。」

平太  「まー、ここまできたら」
 …ぴんぽーん…
 
【田口家】

WC  しばらく待つと、インタホンから声が。
「どちら様ですか…」
中年の女性の声だろうか。

平太  「大門平太といいます
美紀さんと同じ学校のモノですけど」

美紀母  「はい、どのようなご用件ですか?」

平太  「美紀さんにCDを貸したんですけど、最近美紀さん学校にこなくて…それで、そのCDを返してもらおうかと…
美紀さんはいますか?

美紀母  「え? あら、まあそうでしたか…でも、美紀は、ええと、まだ帰ってないんですよ。」

平太  「そか〜まいったな…」

美紀母  「その、少し、旅行に、出かけていて…親戚が、遠くに住んでまして…」

平太  「(メールアドレス)のCDなんですけどね
もしわかったらCDだけでもいいんで…」

美紀母  「ええと、そうですね、すみませんが、私はあまりそういうことに詳しくなくて…ちょっとお待ちくださいね…」
しばらく待つ…ぎい、と、玄関が開いて、40ほどの女性が顔を出す。

美紀母  「これでしょうか?」

平太  「ちょっと確認させてください」

WC  つかれきったような、精彩のない顔つきをした、平凡な顔立ちの女性だ。

平太  (りき!ちょっとこい!)

リキ  ばう?

平太  「これちがうな…これ違うな…
さやねぇちょっと手伝って、確認した奴もってて。」

WC  リキは、どうするべき?ってなぐあいにサヤの顔を見上げるが。

平太  さやねぇに渡したCDの臭いをかいでほしい

サヤ  「はい。 リキはCDのにおいかいでみてね。」

平太  「ないですね…」

リキ  「ばう!」

サヤ  「あれ!」

美紀母  「あのー、私、何か間違えていますでしょうか?」

サヤ  「これOKってことリキ?」

平太  「私の貸したのが見あたらないんですよね…旅行にもっていっちゃったのかな?

美紀母  「なぜ犬に…?」

平太  「えー!さやねぇなにやってるの!(笑)」

サヤ  「あ〜、気にしないで下さい。」

美紀母
  「え? ああ、ええ、そうかもしれないですね。ええ。」

平太 「じゃあ、帰ってきた頃にまた伺います。
ありがとうございました」

美紀母  「あ、はい、あの、どこかで美紀を見かけたら、ええと…ええ、はい。」

WC  と、玄関が閉まる。

平太  「うし!リキOK?」

リキ  「ばう?」

平太  「…大丈夫か?おまえ…」

サヤ  「匂いかげた?」

リキ 「ばう。」

平太  「とりあえず、公園にむかおっか」

サヤ  「そうね。」
 
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