まじょよったりはひがしより

◆1話 ◆

<<モドル <メニュー> ススム>>

波うつ箱の家

 
〜7月11日(金)〜

平太  じゃあ、明日は土曜日と。

サヤ  やった! じゃ〜、人命救助に向けて、明日こそゆっくり探索。

平太  「じゃあ、明日何時集合する?」

サヤ  「明日は昼前からでもOKだよ。春さんは8時くらいには出勤しちゃうから、その後なら。」

平太  「じゃあ、10時にしておく?」

サヤ  「うん。どこ集合?」

平太  「事務所まわってこうか? 一応、報告しておこうかな…」

サヤ  「うん。じゃ、事務所で待っとくね。」

WC  では、2人とも家に帰った、と。

平太  うん。

WC  その夜。

春乃助  「さや?」

サヤ  「はい。」

春乃助  「お前、関西のほうに知人なんていたっけ?」

サヤ  「いえ?いないですよ。」

春乃助  「いや、近所のおばさん方がな、若い、関西弁の男が、お前のこと聞きまわってたって。」

サヤ  「どれくらいの年齢とか言ってた?」

春乃助  「20まんなか、だそうだ。信用できるぞ。おばさんの若い男を見る目は確かだ。」

サヤ  「あはは。春さんの知り合いってことはないんだよね?」

春乃助  「ないな。」

サヤ  「そっかぁ。」

春乃助  「大きな犬、片腕の高校生、が、キーワードだそうだからな。」

サヤ  「やっぱり…。へーたんの学校の子も聞かれたみたいだよ。」

春乃助  「ううん。やり方が同業者とは思えないが…何を調べているんだろうな。少し、注意しておこう。」

サヤ  「うん。2人とも心当たりなくて、春さんなら何か知ってるかとも思ったんだけどね。」

春乃助  「うーむ…すまないな。調べられるようなら、調べてみるよ。サヤも、できれば、一人歩きは避けて、早めに家に帰ってなさい。」

サヤ  「うん。ありがとう。気をつけるね。明日、へーたんも事務所に報告がてら来るってさ。」

春乃助  「おお、そうか。何か分かったかな。」 
 
〜7月12日(土)〜

平太  じゃあ、ちょっと早めに事務所に行くか。9時ぐらいにつくように。

サヤ  私も今日は早めに事務所へ〜。

WC  じゃあ、2人ともすぐ会うか。

平太  「はよ〜す。」

春乃助  「お、平太? おはよう。」

サヤ  「おはよ〜。」

平太  「おじさんごめん! あまり手がかり掴めないや…」

春乃助 「そうか…」

平太  「一応…親しい人に聞いたんだけど、行き先の見当はついてないね。」

春乃助 「まあ、お前から見て些細なことでも、プロの私が聞けば、何かの手掛かりがあるかもしれない。」

平太  「なんか、誰かと一緒にどこかに行ったふうではないね。」

春乃助 「とりあえず、分かったことを、はじめから、全部教えてくれないか。」

平太  「おけ!」
でも、夕顔話はやばいよね(笑)。さやねぇ的に。

サヤ  春さんを怪異に関わらせたくないの。

平太  そか…その心情を汲んで話すか。

サヤ  でも、比嘉さんの話はしてもいいんじゃないかな。と思う。

WC  可愛い子でした。

平太  「田口さんと親しくしているグループに話を聞いたんだけど、あまり有力な情報は得られなかったんです。
けど、もう一人親しくしているという女の子から話が聞けた。」

春乃助 「うん。」

平太  「で、失踪した直前に、ある『都市伝説』の話をしたみたい。」

春乃助 「都市伝説。」

平太  「それが…えーと、さやねぇにインターネットで調べてとお願いした…」

春乃助 「さや?」

平太  「『沼の魔女』と『夕顔』のはなしね。」

春乃助 「ああ、あれか…」

サヤ  「うん。そうそう。」

平太  「うん、うちパソコンないからさ…」

サヤ  「私はパソコン使えないからさ。」

春乃助 「でも、結局その元ネタは検索できなったが。」

平太  「なんにしても、その事に興味をもったみたいだよ。」

春乃助 「うん。なるほど。」

平太  「だから、インターネットで場所が特定できればと思ったんだけどね…いまのところ、情報得られず、手詰まりって感じ。」

春乃助 「ううむ…正直、思春期の衝動的な家出という感じだな。動機はそれで良いとして、後は、行き先、か。」

平太  「そなんだよね…」

春乃助 「駅や、バス会社をもう一度洗ってみるか…よし、ありがとう。私は出かけるが、後は任せたよ。サヤ。」

平太  「まあ、俺の方も俺の方でもうちょっと動いてみるよ。」

サヤ  「は〜い。いってらっしゃい。」

春乃助 「すまんな。じゃあ、行ってくる。」

WC  と、春之助は出てゆきます。

平太  「じゃあ、俺たちもいきますか。」

サヤ  「そだね。」 
 
<<モドル <メニュー> ススム>>