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まじょよったりはひがしより |
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波うつ箱の家 |
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みっくみくにしてやんよー(着信音)。
平太 「あれ? もしもし?」 ??? 「あ、大門さん、ですか?」 平太 「ん?そだけど…だれ?」 比嘉 「私、比嘉です。比嘉由良。」 平太 「ああ、こんちは。どしたの?」 比嘉 「ええと、ちょっと思い出したことがあったので。」 平太 「うん。」 比嘉 「結城さんへーたの友人『結城 八代』のこと。に電話番号聞いて、かけました。」 平太 「なんかわかったことあったの?」 比嘉 「あの、美紀ちゃんのことなんですけど、いなくなる前に、『波うつ箱の家』って言ってたこと、思い出して。」 平太 「え?…そこに行くって?」 比嘉 「ええと、正確には、沼の話をした、次の日のことなんですけど、『波うつ箱の家の魔女を見た』って、興奮して話してくれて… それだけ、なんですけど…。すいません…。」 平太 「魔女ね…それって、沼の魔女ってことかな…」 比嘉 「さあ…それは…」 平太 「沼の魔女を見つけて、都市伝説が正しかったっておもったのか…」 比嘉 「そうかもしれないですね…」 平太 「情報ありがとね。」 比嘉 「あ、いえ、あまりお役に立てなくて、すいません。では、あまり長くなってもご迷惑なので…失礼します。」 平太 「うん いえいえ、また何かあったら気にせずれんらくして。」 比嘉 「はい。では。」 WC ぷー、ぷー… 平太 「うーん…」 サヤ 「またともだち?」 平太 「比嘉さんから。」 サヤ 「へー。何か思い出したって?」 平太 「なんか、『波うつ箱の家』で魔女を見つけて興奮してたんだって。 『波うつ箱の家』って段ボールハウスのことだよね、きっと?」 サヤ 「そうなの? …そっか。へ〜。」 平太 「ちょっとまって…」 サヤ 「うん。」 平太 文に電話する。 文彦 「はいはい仮定法〜」 平太 「おー。休日にもかかわらずがんばってるな。」 文彦 「八代がね。うん。」 平太 「ちょっと聞きたい事があるんだけどさ。」 文彦 「おうおう。おにーさんに聞いたんさい。」 平太 「公園のホームレスって、女の人?」 文彦 「うん?」 平太 「なんか、『おれのばあさんでもないし』とか言ってたよな?」 文彦 「おう。そよ。ばあさん。」 平太 「おけ!それが聞きたかった。」 文彦 「なんか、東の町から流れてきたって。…気の毒だよなー。」 平太 「いつぐらいの話かわかるか?」 文彦 「だれか、ちゃんと養ってくれる家族とか…うん? …いつ、か? ちょいまってな。」 平太 「おう。」 WC … 文彦 「…ほーい、おまたせ。多分、2週間くらい前かな。」 平太 「最近だよな…」 文彦 「だね。」 平太 「おけ、ありがと! 引き続きがんばってくれ!」 文彦 「ほいほい過去完了〜」 平太 ぷー…ぷー… サヤ 「どう?」 平太 「うーん…話が重なり過ぎてるな…」 サヤ 「ホームレスと?」 平太 「『波うつ箱の家』とホームレスのおばあさん、沼、夕顔…」 サヤ 「うん。そうだね。」 平太 「これは、都市伝説聞いたらやってみたくなるわ。」 サヤ 「そ? でも食べるのは?」 平太 「うーん…食べただろうな、きっと…田口の話をきいてると…」 サヤ 「でも、勇気いるよね〜。」 平太 「雑草くって綺麗になれるんだったら、くうでしょ。おれは食わんけど。きれいになれる可能性があったら。 おれだって、右腕が治るっていわれたら雑草くうかもしれねーぜ。」 サヤ 「う〜ん、そうだね。どっちにしても、あそこの夕顔で試してみるのが一番かな。」 平太 「んだね…」 サヤ そろそろお昼だよね。 WC 色々話したりしていたので昼は過ぎたと思うが。いかがする? 平太 「気になるのは、都市伝説だよな…」 サヤ 「どういう意味?」 平太 「有名じゃないんだよね…」 サヤ 「HPで見つけられなかったこと?」 平太 「うん それって都市伝説っていえるのか?」 サヤ 「なるほど。春さんは神話だって言ってたよ。」 平太 「そんな神話があるの?」 サヤ 「うんとなんだっけ?『かにばりずむ』とか言ってた。」 平太 「そのへんはよくわかんないや…まあ、伝説の基礎が存在しているっとことか? ま、とりあえず、夕顔を摘んで…森に入るか…」 サヤ 「うん。夕顔咲く時間に。」 WC どんくらい摘む?根こそぎ? 平太 おなかいっぱいになっちゃう(笑)。 ひとつでいい気もするけど。1人1つ。 |
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では、夕暮れ迫る薄暮。
沼を照らす斜陽に、一つ、また一つと、咲きほころびる夕顔の群生。 公園をあとにする子供たちの声も遠く。遠くから、うなるように高速の音が聞こえてくる。 サヤ 「じゃぁ、きれいに咲いているのを選ぶね。」 WC では、サヤは一輪。 平太 食べる用に、小さいの摘む(笑)。 WC 平太も一輪。 サヤ 「いちおう、リキの分も。」 リキ 「あうん!」 平太 じゃあ、森に向かおう。 WC 森は、夕日を背にして、赤く、暗く、燃え上がるように。9日前、怪異に襲われたときのように、静かに、不気味に、そそり立つ。どこの入り口? 平太 一応、段ボールハウスに近い方。だから、北かな? サヤ 真ん中が一番ちかいのでは? 平太 あ、そだね。入り慣れた所を考えていた。真ん中から行く? サヤ 美紀ちゃんがやったのと同じなら、真ん中の方が近いかな〜と? 平太 そだね、じゃあそこからいこう! WC では、夕顔の群生を背にして、森に踏み込みます。 昼とも、夜とも違う、ざわめくような薄暗さ。足元は見えるのに、夜の星明りより、ライトの明かりより、そこに何があるか捉えられない。 不思議な不安定感の中、進んでゆくと、50mも歩いたころでしょうか。道が、左右に分かれています。 サヤ フィール。 WC 普通の? サヤ ううん。星怪異探知スキル<星戟>のこと。。どっちがあやしいか? Eギャンブル☆5…6なので、5+8=13。 WC 道そのものは、どちらが怪しい、とも言い切れません。 ただし、確実に、『現(うつつ)に』あるべき道ではないはずです。侵入者を迷わせる意図が丸見え。 平太 入ったか。 サヤ そういうことかな。 WC ただし、右の道と、手に持つ夕顔が、かすかに引き合っているような。そんな感じが、します。 平太 呼ばれてる…段ボールハウスが一応あったっぽい方か…宝箱探しに左(笑)? サヤ そんな要素あったのか! WC いや、この時点で現実の地図とか方位は役に立ってない。リキはそう言ってる。 平太 だよね。おれもそう思う。 サヤ とりあえず、右で大丈夫かな。一応ここでも美紀ちゃんの匂いを調べてみる? 平太 うん。目的は田口さんだしね。 WC くんくん、とリキは鼻を鳴らす。 どうやら、現(うつつ)ならぬこの場所では、現の『臭い』は、追えないようだ。 サヤ そっか。じゃ、夕顔の引き合うほうに行ってみるしかないか。 平太 じゃあ、夕顔に導かれよう。 WC と、右の道に進む。 平太 ほい。 WC 先頭だれ? 平太 おれ。 サヤ 匂いを嗅ぐならリキだろうけど。今は役に立たないもんね。 WC と、平太の手に持つ夕顔が、一歩ごとに凋んでゆく。 平太 あれ? 普通に? WC 10歩も歩かないうちに、カサカサに枯れてしまう。明らかに異常です。 平太 異常な感じだね… サヤ あれ〜? 平太 ちょっと警戒! サヤ っていうか、今は一本道? WC 一本道ですよ。 平太 いきなりだよな… WC と、立ち止まって周囲を見渡すが、とくにおかしな気配はない。 平太 おれのだけ? WC 君のだけ。 平太 これは… たいまつ 道を照らす道具。 時間が経つと徐々に照らせる範囲が狭まってゆき、最後には消えてしまう…というのが、名作RPGドラゴンクエストでの『たいまつ』である。 ここでは、予想した夕顔の花の効果を例えてこう言った。 か? サヤ うん。そうかも。あと2つしかないけど。足りるかな? 平太 急いだ方がいかもね。迷うよ。 サヤ うん。 平太 ちょっとペースをあげます。急ごう! サヤ はい! WC と、急いで歩を進める君たちの前に、再び分かれ道が。今度も右と左だ。 平太 花に導かれるまま。 サヤ そのと〜り。 WC リキが、咥えた花をふんふんと振りながら、左の道にかけてゆく。 平太 おけ。 サヤ 行きます。 WC その先で、やはり、リキの咥えた花が朽ちてゆく。 平太 うは。 サヤ あと分かれ道1回でたどり着けるかですね。 平太 んだね… WC 道は、左手側に大きくカーブしながら続いてゆく。 100mも歩いたころだろうか。三度、分かれ道が。 平太 ごーごー。 サヤ どっちだぁ? WC サヤの手の中で、最後の花が左の道に向かって揺れる。 サヤ 左! 平太 うし! WC その手の中で、最後の花が、朽ちる。 平太 えらいこっちゃー。 サヤ ほんとに。 WC ぐんぐんと左にカーブしてゆく道の先、4つ目の分かれ道がやってくる。 サヤ きました〜。 平太 右ひだり? WC そう。 サヤ これは主婦ポイン使おうかな? WC 主婦ボイン?! サヤ ちがう!! 平太 おー…安いモノは買いだめする主婦能力! サヤ そうそう、って失礼な!! 平太 (笑)。 WC 無料だかっらって往復して複数取得! その名も『ティッシュハンター』! サヤ でも、そういうこと。「実は」夕顔もいっぱい持ってきちゃってた。 WC どんくらい? …根こそぎ? サヤ とりあえず、10本くらい? WC 『本1「本」の蔓には3〜20輪の花がつく。』?! 『輪』の間違いでなく?! サヤ あ、まちがえた。 平太 株でしょ! サヤ 株!?…でもいいのか。 WC 根こそぎだよ。 サヤ すごい量になるけど。 平太 やだ(笑)。 WC 余ったら食べろよ。残さず。 平太 それはさやねぇの美の探求心がすごすぎ(笑)。 サヤ ずるずる引き摺って歩くんでしょ。 WC なるほど、漢らしく女性なのだな。 サヤ で、夕顔の花を食べながら歩くと。 平太 10輪でいいんじゃん(笑)。 サヤ 私キレイ? 平太 うーん、微妙(笑)。 WC ポマードーーー! 平太 そっちの都市伝説 「私キレイ?」と声をかけてきた女性がマスクを取ると、その口は耳まで裂けており…最も有名な都市伝説の一つ「口裂け女」。 整形手術に失敗した女性である、10m以上ジャンプする、ポマード(整髪油)が苦手、などなど、様々なマイナーチェンジがされているが、誰もがその片鱗を一度は耳にしたことがあるだろう。 になっちゃうのね(笑)。 サヤ じゃ、10輪で。 WC では、エプロンのぽっけから新しい花がぞろぞろと。 平太 「すげ…いつのまに…」 サヤ 「キレイだったから、つい。」 平太 「しかし、ナイス!」 WC しってるか?そういうこと言う奴、平安にもいてな。他人の家の桜の枝折って、持ってかえって処刑されそうになるんだぞ。 平太 はなどろぼー(笑)。 WC 花盗人、の方が風雅だな。 サヤ 持ち主が出てきたら謝る! WC いずれ盗人には違いないが、男らしいな。 平太 実際に他人の家の鉢から盗む奴がいるから、まあ野草なら… WC ちなみに、その男は、縛られたままで桜の美しさと世の儚さを謳う歌を詠んだら、聴衆が感じ入って無罪放免、なんだけどな。 曰く「花盗人には罪がない」と。閑話休題。 平太 花が罪なのか? WC まてー!そうともいえるかもしれないが! サヤ なるほど。それでいいと思う。 WC いいのかー! 平太 ストーカーの言い訳だな。 WC 全くだ。 「愛してたんです。彼女が悪いんです。僕を無視してあんな男と…」 平太 最悪。 WC さて、この道では、右に導かれます。 平太 大丈夫 「こんな事もあろうかと!」 名作アニメ『宇宙戦艦ヤマト』に登場する整備士某の言葉。 明らかに予想できないだろ、その状況!と言う様な物事に対して、なんと秘密マシンを作ってあったのだ!と、そんなシーンを視聴者に強引に納得させる力を持つ名ゼリフ。 だよ。そう言えば問題ない(笑)。 サヤ はーい。 平太 みぎみぎ! サヤ はいはい。右ですね。 WC 一輪が朽ちる。道は、そのまま右に大きくカーブし、5つ目の分かれ道に。 サヤ まだあるのね。 WC 此処では再び右に。 サヤ 右〜。 平太 これ、迷わせてるのが花だったらやだね。いまさらだけど(笑)。 サヤ 全くです。 WC また一輪が朽ちる。道は、蛇行して、6つ目の分かれ道に。 平太 でも、信じて。 サヤ 行くしかないでしょ。 WC ここでは再び右に。 平太 右! WC 3輪目が朽ちる。道は、大きく左にカーブし、7つ目の分かれ道に。 サヤ 長いなぁ WC 花は、左に。 平太 全然たりなかったね。 サヤ うん。 |
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