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◆ 第一話 ◆ パンデモニウム | |||
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| 夏休み最後の日 | |||
| トラ
では事務所へ。
マヨ 「おお、話せるね、あきふみさん。副社長って、器の大きさを感じるよ。」 アキフミ 「おべっかなんぞいらねーよ。今の中坊ってみんなこんなか?」 マヨ 「こんなもんですよ。」 トラ 「ん、マヨは特別だよ!」 アキフミ 「まったく…」 GM じゃあ、事務所でたこ焼きを食いながら事のあらましを説明する訳ね。 マヨ ということで、見たこと、やったこと、できるだけ丁寧にちゃんと話すが。 トラ うん。 アキフミ 「…わかった。警察の方にはそう伝えておく。」 マヨ あと、ネジやらの話は、床の傷とかあるかも知れんと謝っておこう。 GM おけー。 マヨ 「申し訳ないッス。」 トラ 「ごめんなさい。 という訳で、財布?はちゃんと返してあげたの?」 アキフミ 「おお、大丈夫だ。 あ、そだ、一応お前らの名前きいておいていいか?」 マヨ 「あきふみさんの名刺くれたらね。」 アキフミ 「ばっか、社長とか偉い人はそう簡単に名刺やらねーの。 こういう名刺で…『紹介です』って言えば、普通じゃ入れない店に入れるんだから。」 マヨ 「おお!マジで副社長って書いてある!」 アキフミ 「なに、うたがってんの?」 マヨ 「いや、感動しただけ。」 トラ 「すごいな〜。」 マヨ 「…て、店とな?」 アキフミ 「きれいなおねーちゃんがいる店だよ。『一見様ご遠慮』って奴ね。」 マヨ 「…おお。権力の甘い蜜のニオイが。」 とか言いながら、名刺に書いてあるあきふみさんのフルネームと、電話番号記憶した。 アキフミ 「で、なまえは?」 トラ 「桐生 寅之助。13才。10月12日生まれ。冒険部部長だよ! あ〜! あきふみさんも冒険部きなよ!」 アキフミ 「詳細だな(笑)」 トラ 「普通じゃ入れない店には冒険のニオイがするからね。冒険部部員にしてやるって!!」 アキフミ 「俺なんか、まいんち冒険してんだよ。部なんか入んなくても。」 トラ 「なにぃ!!?」 アキフミ 「男は黙って冒険だよ…そうだろ?」 トラ 「つわものがいるぞ。おれもこんな所でくすぶってる場合じゃないな!」 マヨ 「てかね、俺ら、抽選に応募して、ケータイの番号渡してるし、 もともとそちらさんのケータイに契約してるんだから、個人データなんて、訊くまでもなく分かるんでないの?」 アキフミ 「…何件あるとおもってるんだよ…」 マヨ 「おお。では、正直に。松永真夜。」 アキフミ 「ちなみにこの時間に電話がかかってこないって事は、抽選漏れな。はい、残念。」 マヨ 「あー、それはどうでも良い。」 トラ 「い〜〜〜や〜〜〜〜〜!! そっちも負けたか〜〜〜!!!」 マヨ 「友よ、静まれ。」 トラ 大騒ぎです。 アキフミ 「携帯ほしかったのかよ(笑)。」 マヨ 「落ち着け。」 トラ 「今日は惨敗だな〜ぁああああああ!!」 マヨ 「あきふみさんがくれるから。副社長様が…」 トラ 「携帯よりも勝負の方が重要だったのにぃいいいい!!」 アキフミ 「おお、やるぞ。」 マヨ 「ぬな?」 トラ 「あれ? くれるの?」 マヨ 「おお、友よ。」 トラ 「じゃあ。ぜひいただきます。ぺこり。」 マヨ 「今度、大宮さんにジマンしような。」 アキフミ 「いや、いろいろ後で画策して喜ばせようと思ったんだけどね。今やる。」 マヨ 「なんのはなしか? 画策?」 アキフミ 「さー?」 マヨ 「おお、インボウの臭いが…」 アキフミ 「誰から陰毛の臭いがするって?」 マヨ 「シモネタ、さいてー。だめ、ぜったい。」 アキフミ 「うっせな。」 トラ 「えぇぇっぇぇっぇ。教えてよ!」 アキフミ 「まあなんて言うか、こういう正義感あふれるやつっていないじゃん最近。」 マヨ 「…なぬ? 正義とな?」 アキフミ 「まあ、別にいらんならいらんでいいけどな。」 トラ 「いるいる〜!」 アキフミ 「ガキはこうでなくちゃ。」 トラ 目がキラキラしちゃってます。 マヨ 「くれるなら、貰ってやらんこともない。」 アキフミ 「け、かわいげのねー。」 マヨ 両手を差し出して頭を下げる。 アキフミ 「赤黒青黄銀どれがいい?」 トラ 「赤!」 見えないシッポをふっている。 マヨ 「うーん…なんか違うんですか?」 アキフミ 「いや、色だけだ。」 トラ 「赤がいいぞ〜。赤がお勧めだ!」 マヨ 「お前はな。おそろいでも良いけど、赤ふたつってアリ?」 アキフミ 「そこの金髪くんいる?」 マッキー 「おれなにもやってなーからな…」 マヨ 「貰っとけ。」 トラ 「いや、マッキーやっぱ赤でしょ!」 マヨ 「赤みっつで。」 アキフミ 「いや、俺に分けられたのはこれだけ。」 マヨ 「一個ずつ?」 アキフミ 「おう。」 マッキー 「そういえば、ナオどこいった(笑)?」 トラ 「あっ、忘れてた。じゃぁ、ナオの分とあわせて4個か。」 マヨ 「どっちでも良いけど、ナオもいるなら、俺は黒にしておくか。」 アキフミ 「おま! まだ1人いたのかよ! …あ、でもシルバーは予定があった。シルバーは『これ』にやらなきゃならん。」 GM 小指をたてる。 トラ 「これ?」 マヨ 「エロッ!」 アキフミ 「えろくねーよ!」 トラ 「そか〜。」 マヨ 「娘か。」 トラ 「そっち? そんな年?」 アキフミ 「おまえね、おれまだ35歳。バリバリの独身よ!」 マヨ 「おっさんだわさ。」 アキフミ 「あーはいはい…」 トラ 「思ったより年いってるなぁ。」 アキフミ 「んだよ! 最近の35歳は昔に比べてわかいんだぞ。」 マヨ 「今も昔も35は35だと思うが。戦国時代は40歳で若手って言ってたぞ。 …って35歳独身!? 副社長? 高収入?」 アキフミ 「あたりめーだ(笑)。」 トラ 「何で結婚しないの?」 アキフミ 「…な!なんてこといった!」 マヨ 「恋人は?」 アキフミ 「しらね。」 マヨ 「言おうよ、悩みを。」 トラ 「え〜恋人いくつさ?」 マヨ 「うんうん、訊きたい。」 アキフミ 「なんでガキに話さにゃならん。」 トラ 「そろそろ結婚したい時期なんじゃないの?」 アキフミ 「いーの! ガキは首つっこまなくていーの!」 マヨ 「あきふみさん、もてそうなのに、何で一人身なの? 仕事できるんでしょ? かっちょ良い車乗ってるんでしょ?」 トラ 「あきふみさんがイジイジしてるからじゃん?」 アキフミ 「だれがイジイジじゃい! あー! この話なし!」 マヨ 「ねー!?」 トラ 「ねー!?」 アキフミ 「あーあーあーあーうるさいー! もういいよ! お前らかえって!」 マヨ 「ケータイ、ほんとに貰っていいんすか? お金は?」 アキフミ 「いらね。」 トラ 「まじっすか!? マヨ 「割賦でもなく?」 アキフミ 「おう。」 マヨ 「陰毛の臭いがする。」 アキフミ 「下ネタやめろ(笑)。」 マヨ 「35歳独身男のいんも…おっとすいません。」 アキフミ 「んなとこ入れてねー!」 マヨ 「入れてあってもいやじゃー!」 アキフミ 「じゃあ、4人いるなら4人分もってけや。」 マヨ 「さて、じゃあ、イロイロたのしかったっすよ。」 アキフミ 「おう、俺はひじょーに!疲れたけどな」 トラ 「あざーっす!」 マヨ 「がんばれ。」 アキフミ 「…」 トラ 「楽しかったから、また遊びにくるね。」 アキフミ 「きても、社にはそういないし、携帯ももうないぞ。」 マヨ 「この会社を支えてるのは、あきふみさんしかいないっすよ。マジで。」 アキフミ 「…まあな…」 マヨ おや? マジ顔? GM ちょっとね。 アキフミ 「おら! さっさとかえれ!」 マヨ 「…ふうん。」 アキフミ 「副社長様は忙しいの。佐々木!おくってけ。」 トラ 「ほ〜い! んじゃ頑張ってください。」 マヨ 「さようなら。」 GM ひらひらと背中ごしに手を振る。で、事務所から外にでます。 |
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