◆ 第一話 ◆

パンデモニウム
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意識と無意識の狭間
 
GM   じゃあ、マヨからいくか。

フィレモン  「そうか、それが君なのだね…この世界に来て、そのような回答をしたモノは初めてだな。」

マヨ  「そうでもない。ふつーだよ。きっと。」

GM   くくっと笑う。

フィレモン  「いま君は、この扉を開ける鍵を得た。この先にはもう一人の君がいる。君の心の奥底に潜む、もう1人の自分だ。」

マヨ  「わお、ぶっるー。きっときたなくておぞましくてまっくろいぜー。」

フィレモン  「これから君は、もう一人の自分の力を借りる事になるだろう。
おぞましくて、真っ黒なあいつのね。
…さあ、心構えができたら、扉を開け、進むといい。もう一人の自分に逢う勇気があるならね。」

GM   と、消えます。

マヨ  正直、ケツまくって逃げたいが、ここで逃げたらどうにもトラに負けるようで気分が悪い。
奴を支えることでどうにか規定している「自分」を捨てるのは、ちょっと勇気が要るね。

GM   んだねー。

マヨ  さて、チキンな俺は扉を開けよう。…どうか、ちょっぴりでも「冒険」の助けになるように。

トラ  お〜かっこい〜。
 
GM   扉の奥には真っ暗な大穴があるよ。

マヨ  足が震えるよー。

GM   その穴の周りに、ぐーるっと降りる為の螺旋階段。

マヨ  進むよ。へっぴり腰で。

GM   ちょうど人一人が通れるくらいの階段が続いています。10分ぐらい降りても、まだまだ先は見えない。

マヨ  いまさら。何時間でも。

GM   じゃあ、覚悟を決めておりていったと。そして、もう2、3時間は歩いたと思ったころ。

マヨ  ほい。

GM   螺旋階段の正面に真っ白い障害物。

マヨ  なによ。

GM   さわってみる?

マヨ  まー、なにもわからんしな。さわってみるか。

GM   『白い障害』は、腕ほどの太さの、さわるとべたつくモノだ。
さらに見れば、その『白い障害』は、複雑に枝分かれしながら穴の真ん中まで広がっている。

マヨ  「いやん。くものいと、ね。 カンダタ 芥川龍之介の作品「蜘蛛の糸」の主人公。救いようのない悪党で、死後に地獄に落とされた。 かよ。」

GM   そだね。腕ぐらいの太さの蜘蛛の糸。蜘蛛の巣。で、闇のなかでなにかの気配がする。

マヨ  「さあて、巣の主はどちらに?」

GM   糸が揺れる。

マヨ  「頼むぜ自分。いきなり飛びかかったりして来るなよー。」

GM   くるりとこっとを向いたのか、大きな目が見えます。そして、8本足の節足動物の目がマヨに向けられる。

黒い蜘蛛  「ココ マデ、キタ ノカ…」

マヨ  「わかってんだろ、自分。ここまで、来た理由も。」

黒い蜘蛛  「…ダガ。メズラシイ…オノレ ガ ココマデ クル トハ…」

マヨ  「うっさいわ。」

GM   「…タスケタイ モノ デモ オルノカ?」

マヨ  「わかってんだろ。聞くな。口に出すことじゃない。」

黒い蜘蛛  「…ソウカ…ワタシ ノ ナマエ ヲ ヨベ…コノ シンエン カラ オノレ ニ チカラ ヲ カソウ。」

マヨ  「 アトラク=ナクア クトゥルフ神話に登場する邪神の一柱。宇宙の何処かにある深淵で巨大な蜘蛛の巣を織り続ける。 。」

GM   それを聞いた大蜘蛛は、にやりと笑ったのか、どうなのか…そこで、目覚まし音!

マヨ  「おおおお! び、びっくり…してない。」

GM   (笑)。

マヨ  「いやまさか、この俺が夢相手でびっくりなんて。…ねえ?」

トラ  トラはまだ隣でぐーすか。

GM   寝てる(笑)。

マヨ   「(ぎにゃーー!!)」
 
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