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◆ 第一話 ◆ パンデモニウム | |||
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| 私は蛙 | |||
| 【恵の部屋】 トラ 「とにかく、教えてくれよ。」 恵 「ごめんなさい…」 マヨ 「どうでも良い。事情だけ話せ。」 恵 「私が…盗んだの…」 マヨ 「どうやって。」 恵 「ゆきさんのロッカーを開けて…それで…盗んだの。」 マヨ 「いつ?」 恵 「…。」 マヨ 「おまえ、この期に及んでまた嘘か?」 恵 「うそじゃない!」 マヨ 「言え、詳しく。俺が矛盾を感じなくなるまで。」 恵 「…。」 GM 恵は黙っちゃうね。 トラ 「マヨは言葉がキツイ。もうちょっと気をつけろ。」 マヨ 「はいはい。」 トラ 「…でも、今日は聞くまで帰らないよ。」 白雪 「なんで、なの?」 トラ 「頼まれた?」 GM 恵は下を向いているだけだ。 マヨ 「あのな、めぐめぐ。正直、俺にはお前がやったと思えない。だから、矛盾を感じている。…ちがうな?」 恵 「あなた達みたいに…あなた達みたいに強い人たちにはわからない…」 マヨ うざっ! GM 恵は、マヨをきっとにらむ。 恵 「…いいじゃない、私で。軽蔑していいよ。」 トラ 「じゃ、辻ちゃんでいいや。本体返してよ。」 恵 「ごめんなさい…捨てた…」 トラ 「どこに?」 恵 「…川…」 トラ 「どこの?」 恵 「家の近くの…」 マヨ 「オオミヤアスナ。」 GM びく! マヨ 「アラマキケント。」 GM 下を向く。 トラ 「っていう川?」 マヨ 「あっふぉーー!」 恵 「…。」 マヨ 「好きか? オオミヤアスナ。」 恵 「…。」 マヨ 「好きなら良い。なにしても。どこに堕ちても。軽蔑はしない。…好きか?」 恵 「…。」 GM 恵は黙ってしまいます。でも、長い沈黙の後で。 恵 「私は蛙…」 トラ 「??」 恵 「…彼女ににらまれたら、生きていけない…」 マヨ 「(茶化すなよ。 ド根性 ど根性ガエル。ふっるーーいマンガ。 お父さんに聞いてみよう。 とか言って。)」 トラ 「(いわね〜よ!)」 恵 「…」 トラ 「宮さんがそんなにこわい?」 恵 「…トラ君は強いよね。私は彼女にふれる事もできない。」 トラ 「どうかな? 強くはありたいけど…。ね〜、上さんから見ても、宮さんはこわい人??」 白雪 「さー! どうでもいいでしょ。」 恵 「ゆきさんも強い人…」 トラ 「そうか。上さんからはこわくないと。中1のときクラス一緒とかだったのか?」 GM メグと明日奈? トラ はい。 恵 「小学校の頃から一緒だったよ。」 トラ 「そっか。つきあい長いんだな。」 恵 「…ゆきちゃん…これ…」 GM 恵は、携帯電話のバッテリーをはずして、UIMチップを取り出す。 白雪 「え?」 恵 「本体は、弁償するから…それで許して…」 マヨ ギリギリギリギリ(歯軋り)。 トラ 「んにゃ、そんなでは許さん。」 マヨ 「おお…友。」 トラ 「とりあえず、宮さんの電話番号も教えてくれない?」 恵 「やだ…」 トラ 「なんで?」 恵 「……。」 GM だんまーり。 トラ 「お前さ〜、一生、あいつにおびえて生きるの? 大学入っても、会社行っても、ついてくるかもよ。勇気出して断ち切ろ〜ぜ。」 恵 「…あはは…勇気…」 トラ 「俺たちも手伝うし。」 マヨ 強い人、とか言ったら爆笑してやる。 恵 「…いいね…勇気。言葉にすれば簡単だわ。」 マヨ 「うざーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」 恵 びく! トラ 「まてまて。」 マヨ 「もう我慢できぃん! がんばった。おれ良く耐えた。でももう無理。」 白雪 「…私も限界かも…」 マヨ 「なにが!? なにが限界?!」 白雪 「…この後ろ向きな姿勢によ!」 マヨ 「…ん? 後ろ向き? 誰が?」 白雪 「メグちゃん。あんたは違うの?」 マヨ 「ちがう。俺はどっちかちゅうと、後ろ向きっちゅうか、前向いてるくせに向いてないって言いはる頑固ッぷりがダメ。 キモイ。自己分析できてない。」 白雪 「はー…よくわからん…」 マヨ 「わかってんだろ、めぐめぐ! お前が恐れてるものはなんだ!!?? なにが怖い?! オオミヤアスナ?! 違うね! その後ろになにが見えてる!? 言え!!!」 恵 「もう一人になるのが怖いのよ!! あなた達はいいわ! 強いから! いじめを受けたことのある私の孤独なんかわからない! 私は一人では生きていけない! もういいの! 彼女の所にいれば一人じゃない!」 マヨ 「おお…孤独おそろし。 饅頭より怖い 「饅頭こわい」は、有名な古典落語だが、このセリフとの関係は不明。 重度の活字中毒で落語好きのマヨがたまに口走る意味不明のネタの一つ。 。でも大丈夫。」 トラ 「冒険部にようこそ!!!!!」 GM (笑)。 トラ 「いつでも入部大歓迎♪ あたたかくお迎えいたします!」 マヨ 「オオミヤアスナ? ちょろいね。」 恵 「…なに…?」 マヨ 「女の子も大歓迎。ここにいるピヨだって部員だ。」 白雪 「(えー!?)」 トラ 「俺も、なんだっけ?あの3年にも喧嘩ふっかけちゃったし。」 マヨ 「シャケ。カツオでも可。」 トラ 「いまさらビビってもしょうがないよ、うんうん。」 マヨ 「…てか、マジ話。…あのな。」 恵 「…。」 マヨ 「うちの部長の懐の深さ、信じてみな。この俺に、こんだけ付き合ってくれてんだぜ?」 GM 恵が笑う。 恵 「…ごめん…」 マヨ 「めぐめぐがどんだけヘタレで根性なしでも、ぶっちゃけ、ちょっぴり冒険心あれば、万事OKよ?」 トラ 「うむ。その通り! 冒険心はまず人様のケータイのチップ持ってる段階で合格だ!」 マヨ 「おお…深い…」 GM えー(笑)。 マヨ 「どうようちの部長? かっちょよくね? オオミヤアスナより。荒巻ジャケより。」 恵 「…かっこいい。…わかった、明日の放課後…勇気を出す…でも、近くにいてほしい…」 トラ 「お〜いいぞ。」 マヨ 「勇気いらん。」 恵 「そうなの?」 マヨ 「良いんだよ普通のめぐめぐで。部長がついてる。ヘタレだけど、俺もいる。」 恵 「…うん…」 GM ちょっと涙目。 トラ 「学校行くとき、家まで迎えに来るか? それもやり過ぎ??」 マヨ 「俺は迎えもかまわんが?」 GM 熱くていいんじゃない(笑)。 トラ 「俺、変態扱いされたくないぞ。」 マヨ 「どうよめぐめぐ、エスコート付き登校。両手に花。」 恵 「恥ずかしいよ(笑)。あ、雪ちゃん…この携帯、とりあえず使っていて。」 GM 恵は、そういって、さっきまでチップが入っていた携帯を渡す。 恵 「これ、私のお古。これでも使えるから。」 白雪 「え…いいの? じゃあ、これ借りておくね。」 恵 「これ、チップがそのままだと寒そうだったから…古いのに入れ替えておいたの。」 マヨ 「おお…なんつか、その感受性は好きだ。」 恵 「だけど! お財布携帯も使ってないからね。信じて。」 トラ 「じゃ、ホントに迎えに来なくてだいじょぶか?」 恵 「うん。放課後までは普通がいいよね?」 マヨ 「そうそう。」 恵 「うん…」 トラ 「おっし! 明日な!!」 |
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