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◆ 第一話 ◆ パンデモニウム | |||
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| 私の名を! | |||
| 【3階 空き教室】 明日奈 「恵、なに?…話って。」 GM 明日奈は、ぎっと見下すような目つきで恵をにらむ。 恵 「あ…あすなさん…」 トラ (がんばれ、めぐめぐ)と心の中で応援+警戒。 GM ひるむ恵。視線をカーテンの方に送り…一呼吸。 恵 「雪さんの携帯を…」 明日奈 「携帯を?」 恵 「返してください!」 明日奈 「何を言ってるの…これは私のものよ…私がもらったの…」 恵 「でも、それは…盗まれたモノで…」 明日奈 「違うわ…私がもらったモノ…だから私のモノでしょ? 違う?」 GM 明日奈の視線が険を増す。気おされるように、恵はまたカーテンの方を向く… 恵 「でも…でも…」 明日奈 「でも、なに?」 トラ (がんばれがんばれ!) 恵 「盗んだモノだって知ってるじゃないですか!」 明日奈 「だから何なの…あーあ…こんな事で、私、早く帰れなかったの?」 恵 「…返してください…」 明日奈 「じゃあね。私帰るから…恵…あんたおぼえておきなさいよ…」 GM 明日奈は、引き連れたもう一人の女子を促し、部屋を出て行こうとします。膝をつく恵。 マヨ ドア押さえてみようか。ホラー教室。 トラ 「ちょっとまてよ!」 マヨ 早ぁーーー。 明日奈 「恵…あなた…」 トラ 「おい、大宮さんよぅ。」 明日奈 「なによ…」 トラ 「とりあえず、ケータイ持ってるんだろ? 返してよ。」 GM 明日奈は、いつになく、おどおど… マヨ おお、それは見たい。ゾクゾク来るはず。 明日奈 「いやよ! 聞いていたんでしょ。これは私がもらったの!」 GM 雷光…すぐに雷鳴。かなーり近くまで雷きてます。 マヨ うるせえな空。ちゃんと聞こえないだろうが。 トラ 「辻ちゃんはさ〜、俺らには何にも教えてくれなかったよ。あんたとの関係とかさ、その携帯のこともね。ちゃんと自分であんたに言うって。」 明日奈 「だ、だからなんなの? でも、ここに呼び出して、こうして罠にはめたんでしょ。きたない女。」 トラ 「その辻ちゃんが『盗んだものだ』って言ってんだ。いまさら『嘘』つくわけね〜だろ? だせよ。」 明日奈 「だから何なのあんた! 男のくせにうるさいわね!」 トラ 「あん? …じゃあ、かばんのぞかせてもらっていい?」 明日奈 「恵…あんた最悪よ…昔からそう…私の足ばっかり引っ張って…じゃまばかりする。 私の近くに居られなくなったら、どうなるのかわかっているんでしょうね!」 トラ 「関係ないよ。辻ちゃんはもう冒険部に入部確定だからね。」 明日奈 「そうなの…くだらない部にはいることになったのね。」 マヨ かちん。 トラ マヨが!? 明日奈 「でも、そこに幸せなんかない、あんたは私から逃れられない。」 トラ 「お前にとってはくだらない部で結構だよ! 幸せ!? お前といたらどんな幸せがあるってんだよ?」 明日奈 「私といた方がいいわよね…恵? お茶もごちそうするわ…おいしい外国のおかしも…」 恵 「…いらない…」 明日奈 「え?」 恵 「私は、あなたから離れる! 冒険部にはいるの!」 トラ 「お〜! よく言った!!」 明日奈 「裏切ったわね…恵…」 GM 明日奈は、今まで見たことのないゆがんだ形相を浮かべます。 マヨ 「おお…きたきた…ゾクゾク来た…」 明日奈 「あなたは死刑よ!」 GM 雷鳴! そして振動! 学校全体が揺れます! |
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| トラ
警戒警戒!!
マヨ 警戒警戒。 トラ めぐめぐを守ります。 GM 窓からは、光の龍が、空と大地の狭間に乱立する幾筋もの雷光が見えます。 2人ともファイト判定してください。なにかが体から引き抜かれるような感覚が、君たちを襲います。 マヨ せーこー。 トラ 5成功。 GM おお、では、特に体に影響はありません。そのまま、風景が変わっていくのが見えます…学校がゆがんでいく。 マヨ ドアあけとこ。怖いし。 GM そして、部屋の電気が消える。 マヨ ケータイだせって? 良いとも。バックライト、カモン! GM そのとき、2人の携帯電話に着信の表示が。 マヨ だれよ? GM 自分の携帯番号からだよ。 トラ 「おっ!? なんだ?」 マヨ 「このいそがしーときに。」 トラ 「うぉ、こんなときに。」 マヨ 「取れば良いんだろ。」 トラ 「とるよとるよ。はいはい〜、どちらさ〜ん??」 マヨ 「はいもしもし、ピザはっとデース。って、声裏返るし。」 GM 「さあ!今こそ私の名を!(サアイマコソワタシノナヲ。)」 マヨ 「…。」 トラ 「????」 マヨ 「…ああ、わかったよ。『そういうこと』だろ。」 トラ 「もしかして?」 マヨ 「アトラク=ナクア!!」 トラ 「クー・フーリン!!」 GM その呼び声に応えるように、それぞれの背後に、どこかで見た自分が顕われます。 トラの背後には、騎乗し、白い鎧に身を固め、槍を携えた若者が。 マヨの背後には、巨大な蜘蛛の胴体に、豪奢な着物を羽織った美しい女性が『生えている』ような、異形の怪物が。 トラ 「どして出てきたの?? なんだこれ!?」 マヨ とりあえず、後ろの、なんか出て来たのは無視して、めぐめぐを抱える。 GM 倒れた恵を抱え起こそうとすると、まるで石を運ぼうとしているみたいに重く、そして硬い。 マヨ あれ。ふとっちょさん? GM そうこうするうちにも、建物は、ねじれ、溶ける様に形を変えてゆく。 壁や床など、マーブル模様にすら見える。足もとも、泥で出来ているよう感じる。見れば、実際に足が沈みはじめている。 トラ 「うぉ、なんか埋まってくよ。」 マヨ 「さて困った。」 トラ 「ちょっと2人がかりならどう!?」 GM 建物を含むこの空間が、形を変えて空間は新しい形になろうとしてるようにも見える。 その中で、時折光る雷光に照らされる明日奈は、髪の毛がさかだって…というか四方に広がって、何か違う存在になろうとしているかのようだ。 マヨ こっちを認識してる? GM うん。認識してるよ。 トラ 「おおっこわ!?」 マヨ 敵意は? GM あります。 マヨ 今すぐ行動を起こしそう? GM 暗闇に光る目がなんとも不安にさせる。 マヨ もう一人は? GM 暗くてあまりわからない。明日奈の目だけが暗闇の中で炯炯と光っている。 マヨ どうする? トラ とりあえず、2人がかりでもめぐめぐ動かない? マヨ 「うんせっと!」 トラ 「おいしょ!」 GM むりのようです。『石』のように変わり果てた恵は、2人の力をあわせても、運んだりできる重さではありません。 敵意をむき出しにした明日奈から、恵のもとに居る2人に、掴みかかるように、髪らしきモノがのびてきます。 トラ じゃ、ここでたたかうっきゃないね。 マヨ だね。約束しちゃったし。 GM じゃあ、足下が悪い中ですが、戦闘です。 マヨ 「悪い」ですめば上々。 GM あと暗いね。 マヨ ま、状況がね。めぐめぐも、石像のまま床に飲まれかけてるんでしょ? GM うん。 マヨ じゃ、離れるわけにいかんし。 GM じゃあ、戦闘いこっか。敵は「 メデューサ ギリシア神話のゴルゴン3姉妹の1人。 頭髪が蛇になっており、その顔を直視した者は石に変えられてしまうという。 女神アテナの加護を受けた英雄ペルセウスに首を切られたが、首だけになってもなお、見たものを石に変えた。 明日奈」。 |
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