虚空の翼

◆2話 ◆

うつつにうつるはまぼろしの
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GRS
 
WC  では、買い物も終えて、礼の会社、GRSを辞した二人は?

平太  とりあえず、明日の準備と…親に連絡か?

サヤ  同じく、春さんに報告かな。

平太  正直にサヤねぇと横浜行くっていっていいのか? ちょっと打ち合わせしておいた方がいいような…

サヤ  そですね〜。

平太  「さやねぇなんて言う?」 

偽サヤ  「ごめんなさいあなた。」

サヤ  誰!?

平太  こまる(笑)。

サヤ  「春さんには今回は正直に話すつもりだったんだけど。  これからこういう機会も増えるだろうし…。」

平太  「俺はなんて言おうかな…」

サヤ  一応、私の力とかリキのことは知ってるので…。

偽旦那  「HAHAHA! ワターシの妻は魔女なのデース!」

サヤ  やりすぎ。

平太  誰だよ(笑)。

サヤ  ただ、春さんの探偵業に『力』を使うのはナシな方向で。
だから、前回の事件も直接からんでいるのはやっぱり内緒のままだけど。

平太  了解。

サヤ  でも、へーたんの両親はびみょ〜だよね。

平太  「一応、旅行という名目で、土日いないって事は言っておくよ。」

サヤ  「もし、アリバイ必要だったら協力するよ。」

平太  「じゃあ、さやねぇのお使いのお付きで行くって言うのはどう?」

サヤ  「う〜ん。『学校の友達と』だと月曜までかかったら、もっとまずいしね。」

平太  「でも、小姑問題に発展するかも知れないし、まずは、さやねぇの名前は出さずに、『いま、こんな仕事をしています』の方向で行こうと思う。」
 
〜夜〜 【大門家】

平太  じゃあ、食事時か?

WC  金曜ロードショーの「歯売るのカリオストロ城」でも見ながら。

平太  「かあさん。」

秋子  「ん?」

平太  「俺さ、明日からちょっと横浜行ってくるよ。」

秋子  「明日『から』ってのは、泊りってこと?」

平太  「たぶん泊まりになると思う。ちょっと、テレビ消していい?」

秋子  「良いけど。旅行?」

平太  「仕事。」

秋子  「あら、バイトでも始めたの?何の仕事?」

平太  「ちょっと、こういう会社に登録してきたのね。」
…といって、会員証をみせて。

秋子  「GRS…何の会社?」

平太  「建物の調査とか、相談とか、その他諸々をやってる会社なんだけどね。」

秋子  「ふうん…」

平太  「その関係で、建物を調べるの。」

秋子  「へえ。よかったね、雇ってもらえて。」

平太  「…うん。」

秋子  「そういうチャンスは大事にしなさいよ。ちゃんとサボらず働いて。」

平太  かあさんは主婦か?

WC  仕事してる。息子をスポ科で私立に入れたら、主婦はムリ。

平太  「一応は、日曜日には帰ってくる予定だけど、帰ってこれない場合には連絡するよ。」

秋子  「学校も休むのか…どうにかできないの?相談した?」

平太  「そこは、おれ次第なんだよね…
期限は7月末までなんだけど…おれが、早めにやってしまいたいの。
横浜との往復だし…何度も行くのはお金がかかるからね。」

秋子  「ふうん…」

平太  「これは、会社側の判断じゃなくて、俺の判断ね。」

秋子  「まあ、もともとあんたは勉強はねえ。そんな目くじら立てるほどじゃないけど。留年とか、中退だけはダメだよ。」

平太  「うん。それはわかってるよ。」

秋子  「んじゃ、やれることをがんばりなさい。あんたには、チャンスは多いほうが良い。」

平太  「うん、ありがと。がんばるよ。」
じゃあ、テレビをつけて、部屋に戻るよ。

秋子  「連絡だけはしなさいね。心配するから。」

WC  と、最後に声がかかる。

平太  「了解!」
じゃあ、部屋で支度をするね。

WC  忘れ物のないように書いてください。パンツ代えないで1週間過ごすことのないように。  
 
【川原家】

サヤ  「春さん春さん、ちょっといい?」
ご飯後がいいな。

春乃介  「んー?」

WC  あくびしながら。ご飯の後は眠くなる。

サヤ  「あのさぁ、明日からちょっと出かけてきてもいいかな?  横浜なんだけど。」

春乃介  「へえ。誰と行くの? 一人?」

サヤ  「ううん。へーたんと。」

春乃介  「旅行?」

サヤ  「えっとね〜。」

春乃介  「横浜じゃ、旅行ってほどでもないか。何でまた平太と?」

サヤ  「春さん、私ちょっと変な力あるじゃない?」

春乃介  「うん。リキのことだね。」

サヤ  「うんそう。」

春乃介  「変とは言わないけど、珍しいね。」

サヤ  「で、この前同じような力を持った人と知り合いになって…今日、調べ物をお願いされたの。」

春乃介  「…なるほど。リキの手、じゃないや、鼻が要るんだね?」

サヤ  「うん。そうなんだよ。」

春乃介  「…もしかして、平太にも、あるのかい? その、なんていうかな、変わった力が。」

サヤ  「…うんそう。最近ね、右腕に。」

春乃介  「なるほど。…世の中狭い、というのか、広いと言うのか…僕にもないもんかな、こう、犯人が…」

サヤ  「だから、ボディガード?かな。」

春乃介  「ああ。ボディガードか、なるほど。」

サヤ  「春さんは今のまんまでいいの。ていうか、犯人がすぐわかるような便利なものじゃないよ。」

春乃介  「なんだ。そうなの?」

平太  スタンド 荒木飛呂彦のコミックス『ジョジョの奇妙な冒険』第3部以降に登場する超能力の一種。
『スタンド』の能力を持つ人間を『スタンド使い』というが、その『スタンド使い』の意志で自由に操ることのできる、「特殊な能力を持った守護霊のようなもの」が『スタンド』である。作中では『パワーあるビジョン』と表現され、様々な姿、能力を持つが、多くは『人』の形をしている。興味があったらコミックスを読もう。
ちなみに、『コナーン』は、青山剛昌のコミックスからのネタである。
上記の『スタンド』とは直接の関係はない。
『コナーン』。能力は、「青酸カリをなめても大丈夫」。

WC  スタンド『 キンダー1 やはりネタである。読み方は『きんだー・わん』ではない。 』。能力は、「周囲の人が最後の一人になるまで殺しあう」。

サヤ  ひどいな〜。ファンが泣くよ。ファンじゃないけど。

WC  みんなわかってるって。それも含めてファンなんだから。

ファン(女子)  「今回のキンダー1君、何人見殺しにするかなー? あのクールな見殺しっぷりが良いよねー。」

春乃介  「まあ、リキの顔見ても、名探偵っぽくはないしねえ。」

サヤ  「一応日曜には帰ってくるつもりだけど。もし長引きそうだったら、また連絡するね。」

春乃介  「そうだね。調査関係なら、長くなるかも知れない、か。
ただ、僕も男だからねえ。あんまりかかると仕事が手につかなくなるかもしれないから、がんばって早く帰ってきてくれよ?」

サヤ  「はい。気をつけます。  春さんもお仕事頑張ってね。」

春乃介  「うん。君もね。」

サヤ  じゃ、リキの分も準備するね〜。
 
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