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虚空の翼
◆2話 ◆ うつつにうつるはまぼろしの |
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| 長月館 | |||
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WC
階段を上がると、ホールを見下ろす吹き抜けを巡る、ベランダ状の廊下に出る。 目の前のの壁には、比較的近い間隔で2つの扉がある。
平太
吹き抜けに沿って、半時計回りに進んでいこうか。扉を開けながら。
平太
ここが鍵ありそうなんだけどね。
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WC
廊下の突き当たり、予想通りに存在した階段を上れば。
平太 見る部屋は1つしかないね。 サヤ あとはサンルームの方を確認するくらいか。 平太 あ、そだね。一番怪しい部屋と…サンルーム。 サヤ 紅簾の間は開きますかね? WC そっち先で? 平太 怖いから、先サンルーム。開かないと思うよね(笑) サヤ だよね〜。でも逆に鍵あるかも。 ま、ともかくサンルームへ行きましょ。 平太 うんうん。 WC サンルームへ…行く前に。 あれ? と思って立ち止まるでしょうか。 平太 うん? 吹き抜け? WC 階段を上がって正面、南側の壁に、扉があります。 サヤ なにぃ〜! そこか…。吹き抜けの脇ね。 平太 そこに部屋があってもおかしくないもんね。ていうか、無いと無駄だ。 WC そうですね。扉は簡素なものですが、朝顔が浮き彫りにされた木札がかけられています。 サヤ 札? 何か文字とかは? WC 15cm×30cm程度でしょうか。特に高級なものとも思えませんが、扉に打ち付けて固定してあります。 銘や文字のようなものはないですね。 サヤ ふ〜ん。開けてみる? 平太 夕顔を思い出してしまうんだけど。 サヤ 私はもっとやばいものを思い出した。 WC なんだそれは? 平太 なになに? サヤ のぞき窓になってて、中に人が逆さになってぶら下がってるの。 平太 なんじゃそらー!!!! WC 怖すぎ。 平太 こえー。 サヤ うんでも、固定されてるなら大丈夫。覗けない。 平太 じゃあ、開けるか(笑)。 サヤ うん。 WC 扉は開きませんね。 サヤ なんだよ〜。 WC おっと。 平太 朝顔だから、朝開くのか? WC おもろいな。それ。今度そうしよう。 平太 (笑) サヤ お〜、へーたんなかなか良いこと言うね。 って違うのか…。 WC 木札をしげしげ見ていたら、ふと…クレバネスがウズウズする。目標値10。 平太 ふるぜー! サヤ 私も〜!! ケアフルで、2が出て、10でした。 平太 ギャンブル…8がでて、13。 WC おおっ?! 平太 さすがギャンブル(笑)。 サヤ すごーい。 WC へーたの方が先に思いつく。 そういえば、この木札、似たものを、この屋敷の他の扉でも見た気がする。 平太 「あれ、この札どっかで見なかった?」 サヤ 「ん…、そう言われてみれば。そうかも。」 平太 どこだ? WC 複数あった事は思い出せるが、それゆえに、どこだったか、までの特定はできない。 サヤ そか。 「あとで、また確認しながら歩くようにするよ。」 平太 「どこだったかな〜…」 サヤ ここは、朝顔以外は目につく模様はない? WC 特にないですね。吹き抜けの南側の壁にも窓があったことにいまさらながらに目が行って、でも、打ち付けてあるじゃーんがっかり、みたいな。 平太&サヤ サンルームへいこう! WC サンルーム。 2面の壁に広く取られた窓も、雨戸と板で封じられてはむしろダークルーム。 平太 うーむ…。 WC 衝立は脇に寄せられ、テーブルは積み上げられている。使われていた形跡はない。 平太 吹き抜けを見下ろしてみよう。玄関ホールの床に絵とか書いてないかな。 WC 暗いが、下の玄関ホールまで見渡せる。 サヤ おー。 WC 絵などは確認できないね。光が届ききっていない。 平太 じゃあ、逆に天井。 WC 蜘蛛の巣がわずかに張っている。雨漏りでもしているのか、わずかに変色したしみのようなものが見て取れるのみ。 平太 おけー。じゃあ、ボス部屋行こっか。 サヤ 行きますか。 WC さて、ボス部屋。重厚な両開きの引き戸。 サヤ この部屋は札ついてる? WC 札はついていない。 サヤ じゃ、開けます? 平太 開けよう! WC 扉に手をかけ、ぐいと力を込めると、重い手ごたえとともにゆっくりと扉が開く。 平太 おお! サヤ 「うわ、開いたね〜。」 WC まず目に入るのは、青い照り返し。 吐月では赤い紗の幕が下がっていた。しかし、こちらでは青い紗がかかっている。 深い青に支配された、静謐な空間。そんな印象だ。 部屋の作り自体は、柏陽とともに入った紅簾の間と同じだろうか。
平太
さやねぇは吐月で感じた気持ち悪さと同じものを受けるかな?
平太 さっさと食べて、主人の部屋に行こう。 WC 屋敷の外は暗い。曇天は変わらず、のようだ。屋敷の外に出たときにも、まぶしくないのは良いことだが。 サヤ うんうん。いただきま〜す、いただきました。 平太 いただきさまでした! おいしいお弁当を食して、再度突入。 |
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