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虚空の翼
◆2話 ◆ うつつにうつるはまぼろしの |
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| 隠し部屋 | |||
WC
では、2人は3階の部屋に。
サヤ
やった〜、隠し部屋!
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| 平太
「共由さん、この写真って見覚えあります?」
共由 「写真ですか? これは…僕…ですかね。」 サヤ 「なんとなく面影ありますよね〜。」 WC 「ええと、そうですね、小学校に入ったときの写真と…」 平太 「たぶんそうだと思うんですけど。」 共由 「運動会の時、ですか…僕です。」 サヤ 「へー、柏陽さんに撮ってもらったんですか?」 共由 「ええ…」 WC ちょっとショックを受けているようだ。 共由 「まあ、母の代から…よく…していただいていましたから…はい…」 平太 写真は共由に渡しちゃう? サヤ いやいや、渡したくないな〜。 平太 この手紙の事は伝える? サヤ 『ようた』っていう名前とか、なんか渡したら帰ってこなさそう。 平太 それがいいんじゃん(笑)。 サヤ う〜ん、今向こうに渡していい情報なのかな、って。これを元に私は当主になる、とか言い出しそうだし。手紙もこっそり持ち帰る。 平太 それが一番丸く収まるんじゃない? WC 共由殺され率が一気に上昇。 平太 そうなるけど。 サヤ いやいや、というか犯人でしょ。 平太 犯人? 誰が? WC どっちにしても、共由に試練を課す、と。 サヤ 共由くんもその可能性があるから、渡したくない。っていうか、誰も信用できん。という感じ? 平太 じゃあ、託すね。 サヤ 別に犯人が誰だろうと、犯人探しするわけじゃないなら、いいんだけどね〜。 でも、渡した方がストーリーおもしろくなるなら、それでもいいよ。 WC まあ、周囲に不和の種まいて自分の危険を高めまくるギャンブル人生も悪くないが。ハイリスクノーリターン。 サヤ では、共由さんが何も言わないなら、こっそり持ち帰っちゃうよ。写真も手紙も。 WC 共由は特に気にしていないようだ。というか、気にするにはちょっと気持ちが追いついていないようだ。 サヤ 封筒の中の鍵は〜? 平太 後で開けよう。 サヤ はーい。 平太 写真はおとり。 サヤ はい(笑)。あと他は大丈夫ですかね? 気になるものはないですかね。 WC それ以外は、そうだね。特に、今の段階で目に付くものはないかな。 平太 じゃあ、降りようか。 サヤ あ、一個だけ。この部屋って、どれくらいの年数というか、人が使ってそうな気配はあるのかだけ。 WC ずっと。埃は少ない。机は大事にされており、電球も現役。 サヤ 了解! 平太 「あまり得るモノがなかったね。」 サヤ 「うん、そうだね〜でも、柏陽さんキレイに部屋を使ってるんだね〜。」 平太 「共由さん降りますよ。」 共由 「ああ、終わりましたか。では。」 |
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| WC 階下。当主私室。 共由 「では、出ますか? 出るのでしたら、鍵をかけますが。」 平太 「はい、お願いします。」 サヤ 「ありがとうございました!」 平太 「そういえば、午後から次の当主を決めたりするんですか?」 共由 「はい。話し合いをもたれるようです。僕も出席しますが。 紅簾の間が使えませんので、サルーンで行うことになると思います。 …はやく、御前の遺体を弔って差し上げたいのですが…」 サヤ 「あの、その間って、私たちはやっぱり待機ですかね?」 共由 「え?」 WC 最後のひとことを独り言のように呟いていた共由は、サヤの言葉を聞き逃したようだ。 平太 「じゃあ、俺らは邪魔にならないようにしてますね。」 共由 「ええ。お願いします。」 サヤ 「話し合いって、私達は参加できないですよね。 その間に例えば、長月館に行ってきたりは無理ですか?」 平太 「(しー!)」 共由 「外に出るのはかまいませんが、もし今日で決まる場合、立会人になっていただきますので、夜には帰ってください。」 サヤ 「分かりました!」 共由 「正直、決まるとも思えないのですが…」 サヤ 「そうですね。ちょっと心配です。」 平太 「じゃあ、邪魔になるから長月にいこう!」 サヤ 「まぁ、どうせ調査も残ってますからね。」 WC そろそろ正午になる頃だろうか。 共由は、一礼して厨房に向う。 サヤ 部屋行って封筒を確認しますか? 平太 そうしよう! |
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