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物語を創るTRPG ブログ 「キャラクター編」(岩間)


  1. 「TRPGとは?」という人にTRPGを正しく伝える方法
  2. 物語重視のキャラクター作成(1)
  3. 物語重視のキャラクター作成(2)

「TRPGとは?」という人にTRPGを正しく伝える方法

誰かが言った…

「TRPGっていうゲームは、ごっこ遊びで、つまり、日常ではありえない特殊なキャラクターになって、日常ではできない色々な事ができるんだ!」

TRPGを全く知らない初心者に、このような紹介をしてはいけません。
そんな事を言われた初心者は…

  1. ビジュアルが特別:超美形、理想的な肢体
  2. すごい能力:ワンパンで敵を葬る、生まれ持っての高いIQ
  3. 人間性に難がある:クール、ニヒル
上のような特徴を持った、自分の大好きな漫画のキャラクターのようなキャラクターで世界に参入してきます。
そして、理想の活躍や場面を創りだそうとして、「世界のルール」「プレイヤーの能力」「コミュニケーション」のギャップに悪戦苦闘し、最終的には偉そうなことを言って、カッコつけている割には、大したことのないイタイ奴、というポジションに収まるのです。

これだけで済めばまだマシな方で、そんな状態をGMが許容した上でゲームを何が何でもハッピーエンドにもっていくと、次回にはさらなる悲劇が待っていて…

  1. 「NPCはあくまでゲームのコマ。俺様のキャラクターのアイデンティティを確立するために存在する。だから、人格も命も俺様の好きに使わせろ」と思ってたり。
  2. 「俺様が世界のルールだ!俺様がカッコ良くなるように、世界は変わらなければならない!」と自分の都合でルールを曲げ、他のプレイヤーや、GMに自分の行動を押し付けるようになります。
そういう状況に陥ると、GMはシナリオを創ることをやめ、プレイヤーはゲームに参加する意欲を失くしたりします。
つまり、世界が外側から崩壊するのです。

TRPGのプレイ人口が少ないので、新規参入者を手厚く保護したくなる気持ちもわからなくないけど、このような状況はさらなる人口の衰退を招きます。
では、最初の一歩を踏みだそうとする初心者にTRPGとは何かを説明するとしたら、なんて説明したら良いのでしょうか?
こう伝えてみてはどうでしょうか。

「君は、ゲームマスターという人が創った物語の主人公になってもらうよ。
物語の中にはいろんな人が出てきて、その人達を交えて物語を進めていくからね。
その物語は君の行動や会話次第で、良くも悪くもなるので注意が必要、そこがテーブルトークと呼ばれる部分だ。物語がうまく進むか、そうならないかは君の知識とセリフと運にかかっているので頑張って欲しい。あ、他の主人公との相談はOKだからね。
最終的にゲームマスターが用意した、ハッピーエンドになったら、参加者全員の勝利。いっぱい経験値をあげるので自分のキャラクターを強くして、次の物語に挑んでくれ。
さらに、かっこいいセリフや、スマートな行動で物語を素敵に彩ればプラス評価だからね。」

TRPGで一番カッコイイのは、問題をスマートに解決したキャラクター、そしてそのプレイヤーです。
ですからキャラクターの外見がどんなにかっこ良くて、どれほど強力なスキルを持っていたとしても、それを活かすことができなかった時点で、そのプレイヤーはカッコ悪いのです。(外見が良ければいいほど、有能な設定があればあるほど、キャラクターもプレイヤーもカッコ悪くなります)

そういう部分を踏まえて、次回はキャラクターの作成について話題にしたいと思います。

物語重視のキャラクター作成(1)

現在、夜の12時、こんな時間になってもブログの更新をするぜ!昨日約束したからな!
制限時間は30分だ!制限時間内に書き終えてやる!じっちゃんになりかけて!!

…というわけで、昨日のブログの約束通り、物語を創るTRPGのキャラクター作成について書いていきます。出だしの戯言はギャグで書いたわけではありません。物語を面白くするキャラクター作成の4つの要素が詰まっています。

どうでしょう?わかりますか?
じゃあ30分立つ前にブログ終了、回答はまた後日。

物語重視のキャラクター作成(2)

回答。
その前に…物語を創るためのTRPGにおいて、キャラクター作成とはどのようなものであるか伝えたいと思います。

物語が終わり、ゲームが終わった時。
プレイヤーのあなたが満足するキャラクターの状態とは?

たぶん、自分のキャラクターが活躍して、諸悪の根源を倒して、世界の滅亡を阻止して、その活躍が後世に伝えられる
…そんな状態ではないですか?
つまりは、物語の中で『英雄』になるという終着点です。
(終わった物語だけでなく、次の物語でも話題になるキャラクターであれば最高でしょう!)

TRPGは『英雄』を決めるコンテストである、と言っても過言ではありません。
コンテストなので、キャラクター作成時には『英雄』は存在しません。プレイヤー達は、あくまでもGMが作った物語の『主人公』として舞台に登場します。
だから、この時点で「俺は稀代の英雄としてキャラクターを作るぜ!GM!パラメーターはMAXでよろしく!」と声高らかに宣言して、実際に能力値が最大値になったとしても英雄ではありません。美少女コンテストに「私は美少女です!」と言って乗り込んで来た女が、その場で優勝!とはならないのです。
あなたが『英雄』か、そうでないかを決めるのは、あなたではありません。物語の中で色々な謎や障害を乗り越えて、ゲーム参加者を含めた世界の住人によって決められるのです。

しかし逆に言えることは、どんなに平凡なキャラクターを作ったとしても、そのキャラクターは『主人公』なので平凡な日常を送ることはできません。しがないサラリーマンをやっていたとしても、どうせ異世界に飛ばされて国を救うことになったりするのです。
つまり、キャラクター作成時は『英雄』を作ろうとする必要はまったくありません。派手なビジュアル、すごい経歴も、強力なスキルもいらないのです。
プレイヤーは『主人公』を作るという意識でキャラクターを作成してください。ビジュアル、経歴、スキル、などはスパイス程度にしましょう。

キャラクターに何よりも必要なモノは、読み手を引きつける『心』です。人間らしい『心』を実装しましょう。

普通に社会生活を送っている人なら、等身大のあなたで大丈夫ですよ。

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